FUE植毛とは、自分の後頭部や側頭部など薄毛になりにくい部分(ドナー部)から毛包を1本ずつ専用の器具で採取し、薄毛部分に移植する方法です。
メスを使わずに行えるため、傷跡が目立ちにくく、回復も比較的早いのが特徴です。ドナー部分を刈り上げて採取する方法と、刈り上げずに採取する方法があります。
クリニックによって名称や技術の差はありますが、現在、日本でも世界でも主流の自毛植毛法です。
🔍 FUE植毛の基本的な仕組み
| 項目 | 内容 |
| 使用する器具 | マイクロパンチ(0.5〜1.0mm程度の極細器具) |
| 採取方法 | 毛包(1〜4本の毛が入った単位)を1株ずつくり抜く |
| 傷跡 | 点状の小さな跡が残るが、数ヶ月で目立たなくなることが多い |
| 痛み・回復 | FUTより痛みは少なく、回復も早め |
| 手術時間 | 株数によって長時間になることも(4〜8時間程度) |
| 自然さ | 自毛のため、とても自然な仕上がりになる |
刈り上げは必要?FUE植毛の「剃毛方法」の違い
FUE植毛では、ドナー部(採取部)の髪を部分的または全体的に短く刈る(剃毛)ケースが多いですが、最近では刈り上げずに植毛できる方法(ノンシェーブFUE)にも対応しているクリニックが増えています。
| 剃毛の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
| 全剃り(フルシェーブ) | 後頭部全体を短く刈り上げて採取 | 採取しやすく、高精度・大量移植も可能 | 術後に目立ちやすい |
| 部分剃り(パーシャルシェーブ) | 採取する部分のみ小範囲で刈る | 周囲の髪で隠せるため目立ちにくい | 移植株の採取量に限界 |
| 剃らない植毛(ノンシェーブFUE) | 髪を刈らずに採取・移植する | 手術直後から日常生活に戻れる/バレにくい | 費用が高い/時間がかかる/医師の技術が必要 |
🔸ノンシェーブFUEは、全クリニックが実施しているわけではなく、高い技術・時間・人員を要するため、導入していない院も多いのが実情です。
(参考:日本臨床毛髪学会、自毛植毛学会ガイドライン)
FUE植毛が人気の理由(メリット)
✔ メスを使わない(皮膚を切開しない)
皮膚をメスで切らないため、横一直線の傷跡が残らない点が最も大きなメリット。
仕事や生活への影響が少なく、傷跡が気になる人に選ばれています。
✔ 傷跡が目立ちにくい
採取した部分は小さな点状の跡が残りますが、髪が伸びると自然に隠れます。
数ヶ月すると肉眼ではほとんどわからなくなるケースが多いです。
✔ 自毛だから自然
人工毛ではなく自分の毛髪・毛根を移植するため、生え方・つむじ・毛流れも自然に再現できます。
FUE植毛の注意点(デメリット)
| 注意ポイント | 解説 |
| 高度な技術が必要 | 株を傷つけずに採取・移植するには熟練度が必要 |
| 株数の限界 | 一度に大量採取すると、ドナー部が薄くなる可能性 |
| 手術時間が長い | 1株ずつ採取するため、数時間〜丸1日必要なことも |
| 費用が高め | FUT法と比較してやや高額になる傾向 |
| 刈り上げた場所が目立つ | 髪が伸びるまでウィッグ等が必要 |
FUE植毛が向いている人
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傷跡を残したくない人
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髪型の制限を受けたくない人(短髪・スポーツ・公的職業など)
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手術後も自然に生活したい人
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髪の生え方や密度、デザインにこだわりたい人
FUT法との違い(比較)
| 項目 | FUE | FUT |
| 傷跡 | 点状(目立ちにくい) | 横一直線に残る |
| 採取方法 | 毛包を1株ずつ | 皮膚を帯状に切除 |
| 費用 | やや高い | 比較的安い |
| 回復期間 | 短い | 長い |
| 大量移植 | 難しいことも | 比較的しやすい |
参考文献
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日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
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AGAクリニック協会(植毛法の説明ページ)
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東京植毛クリニック公式サイト(自毛植毛の基本情報)
https://shokumo.tokyo/


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